• 道内最大級の映画レビューサイト

福山雅治&石田ゆり子「マチネの終わりに」作品レビュー

作品紹介

福山雅治と石田ゆり子の初共演で大きな話題となっている、切なくも美しい究極の愛の物語、映画『マチネの終わりに』。東京・パリ・ニューヨークの彩り豊かな街並みを舞台に、音楽家とジャーナリストの男女二人が、出会い、悩み、そして愛した六年―原作は、芥川賞作家・平野啓一郎の代表作「マチネの終わりに」。ラブストーリーでありながら、人生の苦悩、世界の分断や対立といったテーマを織り交ぜ、登場人物たちの心情の変化を緻密に描き出し、大きな話題を生みました。

主演は、アーティスト、俳優として、常に第一線で活動を続ける福山雅治。天才ギタリストとして名を馳せるも、現状の演奏に満足が出来ずに自分の音楽を見失い苦悩する蒔野聡史を熱演。
そして、蒔野と惹かれあうジャーナリスト・小峰洋子役には映画、ドラマ、CMなどあらゆるジャンルで活躍する女優・石田ゆり子。運命に翻弄されながらも、6年の歳月を歩んだ男女の姿を二人が情感豊かに演じます。
さらに、伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行ら、まさに実力派俳優陣が集結しました。
監督を務めるのは『容疑者Xの献身』『真夏の方程式』『昼顔』を監督し、人間ドラマの描写や緻密に練られたカタルシスが高く評価される西谷弘。また、数々の名作ドラマを手掛け、映画としては『昼顔』以来となる井上由美子が脚本を務めます。
愛とは何か、人生とは何か。今冬、切なくも美しい大人の愛の物語が、ついにスクリーンに登場します。

ストーリー

世界的なクラシックギタリストの蒔野聡史は、公演の後、パリの通信社に勤務するジャーナリスト・小峰洋子に出会う。
ともに四十代という、独特で繊細な年齢をむかえていた。出会った瞬間から、強く惹かれ合い、心を通わせた二人。洋子には婚約者がいることを知りながらも、高まる想いを抑えきれない蒔野は、洋子への愛を告げる。しかし、それぞれをとりまく目まぐるしい現実に向き合う中で、蒔野と洋子の間に思わぬ障害が生じ、二人の想いは決定的にすれ違ってしまう。
互いへの感情を心の底にしまったまま、別々の道を歩む二人が辿り着いた、愛の結末とは―

作品レビュー

長かった…
上映時間の話ではなく運命に翻弄され交差する2人の愛が、だ。

芥川賞作家・平野啓一郎の代表作「マチネの終わりに」。
この切なくも情熱的なラブストーリーを、福山雅治・石田ゆり子・伊勢谷友介・桜井ユキが深みのある作品として完成させた。
情感豊かな秋のニューヨークが、2人の心情描写を繊細に映し出している。

舞台は東京・パリ・ニューヨーク、時々長崎。
世界的なクラシックギタリストである蒔野聡史(福山雅治)が、婚約者のいるジャーナリスト・小峰洋子(石田ゆり子)と出会う所から物語は始まる。
困難や策略。様々な出来事が人生を変え、それでも強く惹かれ合う2人。
ストレートに愛を伝える蒔野・自分の音楽というものを見失い苦悩する蒔野・光を見つけ立ち直る蒔野。どの福山雅治も魅力的だ。
苦しむ40代を演じる事で、俳優 福山雅治の大人の色気を感じられた。

忘れてはいけないのが、洋子の婚約者であるリチャード新藤を演じた伊勢谷友介の存在である。
ニューヨーク在住の経済学者という役柄で、日本人が想像する日系人成功者をそのまま描いたような人物だ。出演シーンがさほど多いわけではないのだがとりわけ印象に残る。

癒し系美女 石田ゆり子が、”クラシックギタリスト 福山雅治”と”富豪の経済学者 伊勢谷友介”とで悩む世界線は、苦しみこそあるが観ていて美しい。
これ以上の不幸やすれ違いがあるとストレスが溜まりそうだが、ちょうどそのギリギリの所をうまくついているように感じる。
ここ最近、ありそうで無かった大人が楽しめるラブストーリーだ。

予告動画

「マチネの終わりに」11月1日 札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌 他で公開


キャスト: 福山雅治 石田ゆり子

伊勢谷友介 桜井ユキ 木南晴夏 風吹ジュン
板谷由夏 古谷一行
監督:西谷弘
原作:平野啓一郎「マチネの終わりに」
上映時間 : 124分
配給 : 東宝

公式サイト
(C)2019 フジテレビジョン アミューズ 東宝 コルク

投稿者プロフィール

兼平ゆきえ
兼平ゆきえ
映画・音楽・本 など 観たり聴いたり読んだりと忙しく過ごすのが好きなインドア派。恵庭発 北海道のMUSIC&ART情報サイト From E…代表。不定期で企画LIVEを開催。2018年7月から 恵庭市のコミュニティFM e-niwa にて、映画や音楽の話を中心とした番組『From E…LIFE(フロムイーライフ)』を放送開始。
error: Content is protected !!