• 道内最大級の映画レビューサイト

『やっぱり契約破棄していいですか!?』作品レビュー

作品紹介

人生に絶望した青年ウィリアムを演じるのは、『ダンケルク』に出演し注目を集める英国俳優アナイリン・バーナード。自殺しても死にきれない不運な青年を“愛すべき陰キャラ”として演じて切った。クビ直前の殺し屋レスリーは、『フル・モンティ』で英国アカデミー賞受賞し、米アカデミー賞ノミネート経験も持つカメレオン俳優トム・ウィルキンソン。殺し屋でありながらも思わず共感してしまう“愛すべきおっさん”を、ユーモアを交え演じた。そして、出版社で働きウィリアムに希望をもたらすこととなるエリーは、『モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~』出演のフレイア・メイヴァーがキュートに演じる。

ストーリー

青年ウィリアムは、小説家を目指すも全く芽が出ず、人生に絶望し7回も自殺を試みたがいずれも失敗している。一方、長年殺し屋としてキャリアを積んできたレスリーは、英国暗殺者組合の毎月の暗殺件数のノルマを達成できず引退に追い込まれていた。ある日この二人は出会い、“死にたい小説家”ウィリアムは、“クビ寸前の殺し屋”レスリーに一週間以内に殺してもらう契約を結ぶ。これにて一件落着!と思いきや、ウィリアムの前にキュートな彼女が現れる― 最後に笑うのはどっちだ!?「契約破棄」から始まるワケあり二人の<Wシチュエーション痛快エンターテインメント>がいよいよ公開!

作品レビュー

自殺願望を持つ主人公のウィリアムは、既に死人のような顔色で目の下にはクマが強く出ている。いつも死に方を探しながら、自殺のアイディアをメモに書いては壁に貼るという変人ぶり。

実際に暗く寒いロンドンの冬は、冬季うつ病という季節型の鬱に悩む方が多い、ウィリアムが明確な理由も無く、自殺に執着するのは鬱の類なのだろう。

7回も自殺を試みたものの、全て偶然によって自殺は失敗し、本人も自分はもしかして不死身なのでは?!と勘違いするほどだ。

ウィリアムが自殺寸前時に声を掛けてきた、殺し屋協会に所属する、定年間近の殺し屋レスリーに自分の殺しを依頼し、2000ポンド(約25万円)で契約することから始まる珍騒動。

「やっぱり契約破棄していいですか!?」のタイトル通り、殺人の依頼はしたけれど数日後に素敵な女性に出会い、鬱からの大逆転の兆しが見えたウィリアムと、あと1人殺しのノルマを達成しないと定年に追い込まれる殺し屋のレスリー。
自殺と殺人というシリアスなテーマのダークコメデイは、ユーモアと簡潔な描写で淡々と進むが、どこか優しさに満ちている。

定年にならないためにウィリアムを殺し、仕事にすがりつきたいレスリーと、やっぱり気が変わって死ぬのを止めたウィリアムの攻防は、大爆笑ではないがクスクスと笑えて小気味いい。ちょっぴり辛口だがハートウォーミングな物語である。

予告動画

「やっぱり契約破棄していいですか!?」8月30日(金)より、ユナイテッド・シネマ札幌ほか全国ロードショー

監督・脚本:トム・エドモンズ ※長編初監督
編集:タリク・アンウォー『アメリカン・ビューティー』『英国王のスピーチ』
出演:トム・ウィルキンソン『スノーデン』『グランド・ブタペスト・ホテル』、アナイリン・バーナード『ダンケルク』、フレイア・メイヴァー『モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ』、マリオン・ベイリー『ターナー、光に愛をこめて』
2018年/イギリス/カラー/デジタル/英語/90分/ビスタ
原題:DEAD IN A WEEK(OR YOUR MONEY BACK)
配給 :ショウゲート
公式サイト
#やっぱりハキ

G ©2018 GUILD OF ASSASSINS LTD

投稿者プロフィール

佐藤 友美
佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
error: Content is protected !!