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すべてが、終わる「X-MEN:ダーク・フェニックス 」6月21日公開 作品レビュー

作品紹介

⼈類を救う戦いから10年。巨⼤な脅威・アポカリプスへの壊滅的な⼀撃を与えたのは、サイコキネシスとテレパシーの特殊能⼒を持つX-MENのメンバーであるジーン・グレイだった。しかしジーンは、宇宙ミッションでの事故が原因でダークサイドが増殖し、内に封じ込められていたもう一つの人格<ダーク・フェニックス>を解き放ってしまう。そして訪れる、世界の危機。全宇宙の破滅を⽌めるため、X-MENがジーンの〈悪〉に⽴ち向かう。

ストーリー

特殊能力を持った者たちで結成されたX-MENは、人類と共存し平和を守っていた。そんなある日、主要メンバーのジーン・グレイが宇宙でのミッションの事故によって謎の光線を浴びてしまう。それによって、彼女の中の最強のダークサイド“ダーク・フェニックス”が覚醒することに。強大なパワーを持つ“ダーク・フェニックス”となったジーンは、彼女を制しきれない仲間から孤立していく。そんなジーンを理解する仲間たちは彼女を救おうと手を差し伸べるが、彼女の解き放った力が思いがけない悲劇を引き起こしてしまう…。

作品レビュー

DNAの突然変異によって超人的なパワーを得た新人類“ミュータント”の活躍を描く、大人気シリーズの最新作。原作は1963年に登場したマーベルの同名コミックスだ。2000年には実写映画『X-MEN』が公開され、スピンオフ含めて11本が製作された。12作目となる本作『X-MEN:ダーク・フェニックス』をもって、約20年続いたシリーズに終止符が打たれる。

本作においてスポットが当たるのは、底知れない能力を宿す最強のX-MEN、ジーン・グレイだ。前作『X-MEN:アポカリプス』(2016)に引き続き、新星女優ソフィー・ターナーが演じる。ジーン・グレイは、過去に起きた悲惨な出来事を、心の傷として抱えている、非常に不安定な精神の持ち主として、たびたび描かれてきた彼女だが、本作では彼女の驚くべきパワーが暴走してしまう。

ある時、宇宙での救出ミッションの最中に、ジーン・グレイは強力な太陽フレアを浴びてしまう。一命は取り留めたものの、フレアの影響によって彼女の別人格“ダーク・フェニックス”が覚醒してしまうのだ。本作のベースとなったのは、1980年に展開された古典名作「X-MEN:ダーク・フェニックス・サーガ」(ヴィレッジブックス刊)だ。ダーク・フェニックス・サーガは、シリーズ第3作『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(2006)のプロットにも採用されているが、原作の要素をすべて取り入れるには至らなかった。

本作『X-MEN:ダーク・フェニックス』は、再び同じ題材を採用し、「ファイナル ディシジョン」では描けなかった原作のトーンを綿密に表現した。未知の能力に苦悩し、葛藤するジーン・グレイの姿を、非常にシリアスに描いている。コメディ要素はほぼ皆無だ。自分たちの仲間から最強の敵ダーク・フェニックスが出現したことで、X-MENのメンバーは岐路に立たされる。このことで、X-MENの創始者チャールズ・エグゼビアと、ライバルのエリック・レーンシャーの間柄には、大きな変化が生まれるのだ。

また、ジェシカ・チャステイン扮する謎の女は、ジーン・グレイの能力を求めて、彼女に近づこうとする。女性ヒーローという近年のムーブメントに倣うと同時に、ヴィランにも女性を採用した女と女の闘いは必見だ。果たして、ジーンの能力を狙う謎めいた女はいったい何者なのか。その企てとは果たして……。シリーズ屈指のサスペンスフル・アクションがここに誕生した。

予告動画

「X-MEN:ダーク・フェニックス 」札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌 他6月21日公開

原題・英題 :DARK PHOENIX
監督・脚本 : サイモン・キンバーグ
キャスト: ソフィー・ターナー、ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス、ジェシカ・チャステイン
上映時間: 120分
公式サイト 

#最後のXメン

©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

投稿者プロフィール

Hayato Otsuki
Hayato Otsuki
1993年5月生まれ、北海道札幌市出身。ライター、編集者。2016年にライター業をスタートし、現在はコラム、映画評などを様々なメディアに寄稿。作り手のメッセージを俯瞰的に読み取ることで、その作品本来の意図を鋭く分析、解説する。執筆媒体は「THE RIVER」「IGN Japan」「映画board」など。得意分野はアクション、ファンタジー。
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