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人気歴史漫画を実写化!山崎賢人主演「キングダム」作品レビュー

 

作品紹介

中国春秋戦国時代を舞台に、大将軍になるという夢を抱く奴隷の少年・信と、中華統一を目指す若き王・嬴政(後の秦の始皇帝)を壮大なスケールで描く漫画「キングダム」(原泰久/集英社)。累計発行部数3800万部超を記録するこの大ヒット作品が遂に映画化。脚本執筆には原作者・原氏も参加し、映画向けにアレンジを加え納得の脚本に。

監督を務めた佐藤信介は、日本では実現しえない本物の画を求め、中国での撮影を敢行。広大なオープンセットや荒野の馬群など、スケールの大きな映像をカメラに収めた。そのスペクタクルな迫力の映像、登場人物の熱き心情、スピード感あふれる殺陣は、今までにない歴史エンターテインメントと言える。

主人公・信には、映画・ドラマ・CMと話題作への出演が続く山﨑賢人が。肉体改造や過酷なアクション練習を経て、熱き想いを抱く少年を全身全霊で演じ、躍動感ある“信”を作り上げた。

嬴政には、近年めざましい活躍を見せる吉沢亮。彼がまとう、その気品、威厳、風格は、動乱の世の若き王そのもの。その他、長澤まさみ、橋本環奈、本郷奏多、大沢たかおなど、実力・話題性に秀でた豪華キャストがそろい踏み。

さらには、世界を舞台に躍進するONE OK ROCKが奏でる珠玉の主題歌がエンディングを彩る。まさに彼らにしかできない「キングダム」の誕生。これは新時代の幕開けである。

ストーリー

紀元前245年、春秋戦国時代、中華・西方の国「秦」。戦災孤児の少年の信(山﨑賢人) と漂(吉沢亮) は、いつか天下の大将軍になることを夢見て日々剣術の鍛練を積んでいた。ある日、漂は王都の大臣である昌文君(髙嶋政宏) によって召し上げられ王宮へ。信と漂の二人は別の道を歩むことになる……。
王宮では王弟・成蟜(本郷奏多) によるクーデターが勃発。戦いの最中、漂は致命傷を負いながらも、信のいる納屋にたどり着く。「今すぐそこに行け…」血まみれの手で握りしめていた地図を信に託し、漂は息絶える。信は漂が携えていた剣とその地図とともに走り出した。
地図が示す小屋にたどり着いた信の目に飛び込んできたのは、静かにたたずむ漂の姿だった!? 死んだはずの漂がなぜ―

試写の感想

第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作「キングダム」は週刊ヤングジャンプの中でも絶大な人気を誇る原泰久の原作漫画で古代中華戦国大河ロマンを描いた作品だ。
長年、映画実写化は不可能と言われていたこの作品にも遂にこの時がきた。

500年以上も動乱が続いた春秋戦国時代の中国大陸をベースに後の大将軍 信(しん)と後の始皇帝 政(せい)の活躍を中心に描かれている「キングダム」は実に50巻以上にものぼる大作だが、この映画で取り上げられているのは夢の第一歩である王座奪還まで。つまりは序盤の序盤だ。
原作者 原泰久はその潔さが逆に気に入ったようで、原作未読の自分にとってもこの判断は有り難い。
なんせ、登場人物が多いのと難しい名前なのとでこれ以上詰め込まれたら話についていけない所だった。

今回の実写化は、脚本に原先生も関わっている。
これは非常に重要な事だ。
原作者だからこそ”キングダムらしさ”を残したまま 削除出来る場面・付け足せるセリフというのが大いにあるわけで、それがこの映画の強みになっていると思う。

そして重要なのがキャスティング。
身寄りを亡くした戦災孤児 信が、奴隷として買われた先で出会った漂(ひょう)と共に”天下の大将軍”になるという大きな夢を胸に抱き鍛え合う。
ここが物語の最初であり、心臓部なのだろう。
つまり、この配役が実写化の成功を握る。
そんな大役である信役には 山﨑賢人、漂役には 吉沢亮が抜擢されている。
吉沢亮は嬴政(えいせい)役も担うのだが、これがかなり様になっている。
彼の顔立ちや佇まいは気品があり、人格者であり強さも優しさも覚悟も持ちあわせている嬴政としての存在感を放っていた。
キングダムの人気がこれ程までに高く 中でも男性のファンが多いのは、ストーリーは勿論 他のキャラクターの魅力もあるからだろう。
嬴政の志に胸を熱くし従える昌文君(しょうぶんくん)に高嶋政宏が、底の見えない武力・知略・統率力を持つ強き将軍 王騎(おうき)には大沢たかおという豪華な顔ぶれ。
製作発表記者会見で「死ぬ気で、身を削る思いで撮影に挑んだ」と明かしていた山﨑賢人も役作りの為に身体を絞り殺陣を学んだというし、剣道経験者の吉沢亮も独学で剣術を習得した漂と幼い頃から武術を学んできた嬴政との差別化を表現。
そしてそんな中でも特に大沢たかおの役作りは凄まじい。
得体の知れない不気味さがただそこにいるだけで伝わってくる。

中国ロケだからこそのスケールの大きさも圧巻!
こだわり抜かれた迫力あるシーンの連続で、そこからも製作陣の力の入れようがわかる。

この映画の為に書き下ろされた主題歌はONE OK ROCK「Wasted Nights」
この映画に相応しい壮大な楽曲だ。
収録アルバムが2月に発売され既に何度も聴いていた楽曲「Wasted Nights」が、映画を観た後に聴くと一層心に響いた。

予告動画

「キングダム」2019年4月19日 札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌 他 全国東宝系にて公開

 

キャスト
山﨑賢人
吉沢亮 長澤まさみ 橋本環奈 本郷奏多
満島真之介 阿部進之介 深水元基 六平直政
髙嶋政宏 要潤
橋本じゅん 坂口拓 宇梶剛士 加藤雅也 石橋蓮司
大沢たかお
原作
原 泰久「キングダム」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督
佐藤信介
脚本
黒岩 勉 佐藤信介 原 泰久
主題歌
ONE OK ROCK 「Wasted Nights」(A-Sketch)
配給
東宝 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
上映時間: 134分
公式サイト

©原泰久/集英社
©2019映画「キングダム」製作委員会

投稿者プロフィール

兼平ゆきえ
兼平ゆきえ
映画・音楽・本 など 観たり聴いたり読んだりと忙しく過ごすのが好きなインドア派。恵庭発 北海道のMUSIC&ART情報サイト From E…代表。不定期で企画LIVEを開催。2018年7月から 恵庭市のコミュニティFM e-niwa にて、映画や音楽の話を中心とした番組『From E…LIFE(フロムイーライフ)』を放送開始。10月から毎週 木曜日 18:30-19:00の枠にお引越し。
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