2019年3月23日
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スパイク・リー監督作品/アカデミー賞®脚色賞受賞『ブラック・クランズマン』3.22公開 試写感想

 

作品紹介

1979 年に黒人刑事が過激な白人至上主義団体 KKK(クー・クラックス・クラン)に潜入捜査するという大胆不敵な事件を克明に綴った同名ノンフィクショ ン小説を鬼才スパイク・リー監督が映画化した本作は第 71 回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した『万引き家族』の次点となるグランプリを受賞し話題が沸騰。
そして本年度アカデミー賞®では脚色賞を見事受賞した。

全米では辛口批評サイト「ロッテントマト」で95%フレッシュを獲得し、各メディアが大絶賛!

ストーリー

1970年代半ば、アメリカ・コロラド州コロラドスプリングスの警察署でロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は初の黒人刑事として採用される。

署内の白人刑事から冷遇されるも捜査に燃えるロンは、情報部に配属されると、新聞広告に掲載されていた過激な白人至上主義団体KKK<クー・クラックス・クラン>のメンバー募集に電話をかけた。

自ら黒人でありながら電話で徹底的に黒人差別発言を繰り返し、入会の面接まで進んでしまう。

騒然とする所内の一同が思うことはひとつ。KKKに黒人がどうやって会うんだ?そこで同僚の白人刑事フリップ・ジマーマン(アダム・ドライバー)に白羽の矢が立つ。

試写の感想

惜しくもアカデミー賞作品賞は逃したが、6部門ノミネートされ、カンヌ国際映画祭ではグランプリを受賞した作品。

黒人刑事が過激な白人至上主義団体に潜入捜査したノンフィクション小説を映画化している。

監督は「マルコムX」を代表とするスパイク・リー。社会に鋭いメスを入れ続けている。

主人公は「マルコムX」で主役を演じた名優デンゼル・ワシントンの息子ジョン・デヴィット・ワシントン。

もうひとり重要な役どころを演じているのは「スター・ウォーズ」シリーズ新3部作のカイロ・レン役で注目を集めた高身長のイケメン俳優アダム・ドライバー。

個人的には終始ドキュメンタリーを観ているような感覚だった。

それくらいメッセージ性の強い映画といっても過言ではない。

白人と黒人の人種問題は今も昔も根深い。更に本作ではもう1人の潜入捜査員がユダヤ人であることからユダヤ問題も引っ掛けてきている。

そのため作中では随所にユーモアが散りばめられテンポも良い反面、残酷で耳障りな単語が多数出てくる。

また、KKKという白人至上主義団体の過激さもさることながら、それに対立するブラックパンサーたちも負けじと攻撃的に描かれている。

そのせいか、人種問題に関してはどちらかというと弱者とされやすい黒人の方に肩入れしがちな私だが、本作では意外と中立な視点で捉えていた。

地元では初の黒人警察官となった主人公ロンだが、同僚の白人警察官から嫌がらせを受けながらも強い信念を持ち続ける。

ロンは黒人学生連合の代表であるパトリスという女性に近付き仲良くなるが、全面的に黒人寄りになるのではなく、身元を隠しながらもあくまで警察官としての立場で接する。

パトリスはまた警察官に対しても強い偏見を持っていた。

それは辛い仕打ちを受けてきた過去に起因しているが、なかなか根深い。

世の中で「偏見」のレベルはピンキリだが、誰しも何らかの「偏見」を持っていると思う。

昨今の日本ではジェンダーレス問題が近いかもしれない。

SNSの普及により色んな性別が認知されてきている。

最終的にこの映画は「今のアメリカこのままでいいのかい?」と投げかけているように思うがアメリカだけの問題では決してない。

我々にも気付かぬうちに潜んでいるかもしれない「偏見」や「差別」に個々で考える必要があるのではないだろうか。

予告動画

2019 年 3 月 22 日、ディノスシネマズ札幌劇場 ほか全国公開

監督・脚本:スパイク・リー

製作:スパイク・リー、ジェイソン・ブラム、ジョーダン・ピール

出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン、アダム・ドライバー、ローラ・ハリアー、トファー・グレイス、アレック・ボールドウィンほか

配給:パルコ

上映時間:128分
ブラック・クランズマン:公式サイト

2018 年/アメリカ/カラー/デジタル/英語/原題:BlacKkKlansman/映倫:G 指定

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投稿者プロフィール

坂本早苗
坂本早苗
札幌市内で働くOL。
ストレス発散はテニスで体を動かすことと大好きなパンを求め全国のパン屋さんの情報収集。着る服は骨格診断を意識しています。
映画は年齢と共にミニシアター系が好みに。
沢山の映画と出会い、観て聴いて考えてお気に入りを探していきたいです。
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