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豪華オールスターキャスト×アカデミー賞®スタッフが贈る
史実に基づく幕末エンタテインメント！

作品紹介

佐藤健、小松菜奈、森山未來、染谷将太、青木崇高、竹中直人、豊川悦司、長谷川博己ら日本を代表する豪華オールキャストが集結。メガホンを取ったのは、『キャンディマン』『パガニーニ　愛と狂気のヴァイオリニスト』『不滅の恋／ベートーヴェン』の監督で知られるバーナード・ローズ。

そのほか製作陣には、企画・プロデュースに『ラスト・エンペラー』（アカデミー賞作品賞ほか9部門で受賞）で有名な世界的プロデューサー：ジェレミー・トーマス、衣装デザインに『乱』（アカデミー賞衣装デザイン賞受賞）のワダエミなど、世界の第一線で活躍するアカデミー賞受賞スタッフが名を連ねたビッグプロジェクトが遂に完成した。

ストーリー

時は幕末、とある藩で開かれた日本初のマラソン大会。その裏でとある行き違いから、藩士不在の城に藩主暗殺を狙う刺客が幕府から放たれる。ただ一人、迫る危機を知った男は、暗殺計画を食い止めるため、仲間たちに危機を告げ共に戦うため、走ることを決意する─。

試写の感想

走る大名と武士をテーマにした映画『超高速！参勤交代』の土橋章宏が、史実を元にしてイマジネーション豊かに書き上げた小説「幕末まらそん侍」の映画化である。

『るろうに剣心』の佐藤健が主演ということもあり、サムライらしい見事な殺陣を期待していたが、一般的な日本の時代劇とは異なる設定に驚いた。

何しろ監督はイギリス人のバーナード・ローズである。
日本映画の監督が描く美しい侍の剣技と異なったリアルさが特徴だ。

刀は切るものでは無く刺すもの、急所を刺すか数回は刺さないと敵は絶命しない。または敵の首をサクッと切り落とさないと死なない。

子供の頃観た『水戸黄門』などの時代劇では、侍が刀で敵の身体の表面をサッと切るだけで倒れ死んでしまうため、刀は最強の武器と思っていた。

刀はグサグサ刺すか、急所を致命的に切らないと簡単には死なない。
拳銃はちゃんと練習しないと人にはなかなか当たらない。
何度も近距離から撃ってみて、やっと当たる程度なのがこの時代の拳銃だ。

当たり前のことが自然に表現されていて、イギリス人監督のセンスに頷いてしまう。そして独特の撮影手法は、長回しカメラでカットの声を掛けずに、俳優たちのアドリブを存分に入れたためクスッと笑えるシーンが多い。

テーマのマラソンは、遠足(とおあし)で1855年（安政2年）安中藩主板倉勝明が藩士の鍛錬のため、藩士96人に安中城門から碓氷峠の熊野権現神社まで走らせた徒歩競走のことを言う。

この時代にペリーが黒船で来航し幕府に開国を迫っていた。開国に不満を持っていた安中藩の鍛錬である遠足を、謀反の動きとして幕府は藩へ死角を送る。

佐藤健が演じる主人公の唐沢は藩では勘定方だが、実は家族も本当のことを知らない幕府の隠密であった。
藩最大の危機が訪れる中唐沢がどう立ち回るのかー？

平和ボケでマラソンに勤しむ藩士たちが、真のサムライになる道のりを、ダイナミックかつユーモアあふれる映像で表現され、佐藤健、森山未來、染谷将太、小松菜奈が険しい山中を全力で疾走し、世界へと発信する新しい”サムライ映画”は、日本の美しさと忠義の心を伝えている。

またアカデミー賞®衣装デザイン賞受賞のワダエミの華やかな衣装が、日本の伝統と独自の魅力を世界に広く情報発信している。

毎年開催される『安政遠足侍マラソン』の発端となった安中藩の遠足の裏で繰り広がる人間ドラマが面白い！痛快エンタメ時代劇である。

予告動画

「サムライマラソン」2月22日　札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌他　全国で公開

監督 :バーナード・ローズ
キャスト: 佐藤健小松菜奈森山未來染谷将太青木崇高木幡竜小関裕太深水元基カトウシンスケ岩永ジョーイ若林瑠海／竹中直人筒井真理子門脇麦阿部純子奈緒中川大志 and ダニー・ヒューストン豊川悦司長谷川博己
原作:土橋章宏
上映時間 104分
製作国日本
配給会社ギャガ
コピーライト
公式サイト
劇場公開情報
【劇場公開表記】2019年2月22日　TOHOシネマズ日比谷他全国公開

投稿者プロフィール

佐藤友美: 2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。