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究極の宮廷ドラマ「女王陛下のお気に入り」作品レビュー

  • 2018年12月27日

作品紹介

ベネチア国際映画祭でW受賞を果たし、本年度レースの主役とメディアからも大絶賛の超話題作が、遂に日本にもお目見えする。
気まぐれで病弱、それでも頑固に国を守るアン女王を演じるのは、すでにベネチアで女優賞を受賞、賞レース大注目の名優オリヴィア・コールマン。貴族への返り咲きを狙う侍女アビゲイルには、『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞を獲得したエマ・ストーン。従順で愛らしい侍女が野心に目覚めていく姿で新境地を開いた。幼馴染として女王の心と絶大な権力を握るレディ・サラには、オスカー女優のレイチェル・ワイズ。監督はカンヌ3冠ほか、全世界が注目の鬼才ヨルゴス・ランティモス。
王国を揺るがし歴史すら変えた、愛と権力をめぐる3人の駆け引きを、ため息が出るほど美しいドレスや美術が彩るきらびやかな宮廷を舞台に贈る、ドラマティックとエレガントを極めた一大エンターテインメント。

ストーリー

ルイ14世のフランスと戦争中のイングランド。揺れる国家と女王のアンを、幼馴染のレディ・サラが操っていた。そこに、サラの従妹で貴族から没落したアビゲイルが、召使として働くことになる。サラに気に入られ、侍女に昇格したアビゲイルだったが、生き残りをかけてその野望が芽生えはじめる・・・。

試写の感想
権力を欲する人間の欲、権力を握った人々の権力への執着…、人間の弱さと強さに震撼させられる映画。
歴史的にはあまり注目されることのないアン女王とその幼馴染で女官長であるサラ、そしてサラの従姉妹で上流社会から没落したアビゲイル、この三人の女性たちが命がけで愛と権力の争奪戦を繰り広げていく…。
英国宮廷の豪華絢爛さ、アン、サラ、アビゲイルの衣装の美しさ、ときにバカバカしくて呆れてしまう貴族の生活…、全てが庶民の生活とはかけ離れた非日常であるのだが、その中でもアン女王の孤独、不安定さに同情してしまう。17回も妊娠したにも拘らず、流産や死産、そして生まれた子も一人も成人まで生きることができなかったという不運…。
オリヴィア・コールマン、レイチェル・ワイズ、エマ・ストーンの演技が素晴らしい! この三人の演技力無くしては実現しなかった作品だろう。
権力の持つ魔力、そして女性の強さ、冷徹さ…、改めてその恐ろしさに背筋の凍りつく思いをした。

予告動画

「女王陛下のお気に入り」2019年2月15日 札幌シネマフロンティア、シアターキノ他で公開

監督:ヨルゴス・ランティモス
出演:エマ・ストーン レイチェル・ワイズ オリヴィア・コールマン ニコラス・ホルト ジョー・アルウィン
配給 20世紀フォックス映画
制作国 アイルランド=アメリカ=イギリス(2018)

原題 The Favorite
年齢制限 PG-12
上映時間 120分
(C)2018 Twentieth Century Fox

投稿者プロフィール

Kazue
好きな映画はサスペンスや冒険映画です。趣味はヨガ。好きな映画は『最強のふたり』『マリーゴールドホテル』『女神は二度微笑む』好きな俳優はモーガン・フリーマン、オードリー・ヘップバーン、メリル・ストリープです。
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