2019年3月20日
  • 道内最大級の映画レビューサイト

実話に基づく超話題の恋愛映画「マチルダ 禁断の恋」あらすじ 感想

  • 2018年12月19日

作品紹介

最後の皇帝ニコライ2世と、伝説のバレリーナとの<恋>と<情事>を描いた究極の恋愛映画。

ロシアで210万人を熱狂させた実話に基づく超話題作!

ロシア最大公開規模(※2017年)にして上映禁止アンド賛否両論を巻き起こした超話題作がついに日本上陸!

ゴールデン・グローブ賞ノミネート、アカデミー賞外国語賞ロシア代表選出などでロシアが世界に誇る気鋭の監督、アレクセイ・ウチーチェリの一大抒情詩『マチルダ 禁断の恋』がついに日本に上陸する。ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世と、マリインスキー・バレエ団の伝説のプリマとして謳われたマチルダ・クシェシンスカヤとの決して許されない恋を描く。ロシア国内では「聖人」として神格化されているニコライ2世の禁断の恋とセックスを描いた本作。作品をめぐり、皇帝の名誉を傷つけるとして賛否両論が飛び交い、ウチーチェリ監督を尊敬しているプーチン大統領が参戦したり、上映館の放火を警告するキリスト教過激派組織も登場するほど。さらに安全上の理由で俳優たちはプレミア上映会を欠席するという事態にまで発展した。この実話に基づく物語は、ロシア全土を巻き込んだセンセーショナルな話題作となった。

1890年台後半のサンクトペテルブルク。ロシア王位継承者であるニコライ2世は、世界的に有名なバレリーナのマチルダを一目見た瞬間恋に落ちる。燃え上がる彼らの恋は、ロシア国内で賛否両論を巻きおこし国を揺るがすほどの一大ロマンスとなる。父の死、王位継承、政略結婚、外国勢力の隆盛―そして滅びゆくロシア帝国と共に2人の情熱的な恋は引き裂かれようとしていた―。

ストーリー

最も切なく、最も官能的な、仕掛けられた恋。
滅びゆく帝政ロシア。最後の皇帝が恋をしたのは、男たちを狂わす美しきバレリーナ。
ロシア最大のスキャンダルにして、最大のタブーが今、幕をあげる。

19世紀ロシア。
ロシア帝国の次期継承者ニコライには、イギリスのヴィクトリア女王の孫娘でアリックスという婚約者がいた。ある日、王室の列車が大事故に巻き込まれ、家族を助けようとした父アレクサンドル3世は重傷を負う。ニコライは父の死期とともに王位継承者として自由気ままな生活の終わりを悟るのだった。

ある時、帝国旅団のための競技会で、多くの見物客に交じり華やかなバレリーナたちがいた。その中でもひときわ美貌を放っていたマチルダ・クシェシンスカヤにニコライは釘付けとなる。二人は惹かれあうが、マチルダを一方的に恋い慕うヴォロンツォフ大尉が突然、皇帝に襲い掛かる。嫉妬に狂ったヴォロンツォフは、駆け付けた護衛たちに取り押さえられる。

王位継承者の新しいお気に入りとなり、他のバレリーナたちから激しい嫉妬の対象となるマチルダだったが、どんなときも気高く振る舞っていた。一方、拘束されたヴォロンツォフは拷問されフィッシェル医師の研究室で実験対象となってしまう。彼は、マチルダへの想いに取り付かれ発狂してしまったのだ。

王位継承者のニコライとマチルダの情熱的な情事は、宮廷では歓迎されない禁断の恋となっていく。さらに、ニコライの婚約者アリックスはロシア入りし、マチルダというライバルがいることを知り激しい嫉妬と憎悪を燃やすのだった。マチルダはニコライに「彼女と結婚したら、あなたは不幸になる」と言い放つが、ニコライは引き裂かれる想いで、皇后である母の強い意志でアリックスと結婚する。マチルダへの想いは募るばかりのニコライは、やがて王座を背く決断をし、マチルダの元へ戻ると彼女と約束するのだった。だが再び、ヴォロンツォフが現れ復讐のためマチルダの乗ったボートに火を放つ。ニコライはこの惨劇を目の当たりにしマチルダが亡くなったと思い込む。

マチルダ亡き今、王座へ背くことはせず戴冠式を受け入れるニコライ。大聖堂で妻アリックスとともに厳かにロシア新皇帝の戴冠式が執り行われる。その最中に、マチルダが突然現れ彼女が生きていることが判明する。マチルダはニコライに何か重要なことを必死で伝えようとするが、2人は群衆に引き離されてしまう―。
これは、最後の皇帝とロシアバレエに名声をもたらしたバレリーナとの、実話に基づく愛の物語。

感想

豪華絢爛という言葉がまさにふさわしい映像美の数々。もともと歴史や宮廷に関する作品は好きだが、ロシア作品の鑑賞は初めてだった。

 

1800年代のロシア。最後の皇帝ニコライ2世が皇太子の頃、若く美しいバレリーナ、マチルダに心を奪われる。冒頭での彼女の悩殺ダンスシーンは非常にインパクトがあった。

 

マチルダの魅力は若さやルックスのみならず、彼女の勝ち気さ、気高さの部分が本質ではと感じた。高慢で男性遍歴の豊富すぎるきらいはあるが、皇太子から都合良く扱われそうになってもまるで媚びることなく相手を圧倒する。眼光鋭く、おそろしく高飛車な態度は見ていて痛快でもあり、そのような彼女を男性は追いかけたくのかもしれない。

 

皇太子であるニコライは苦悩の日々を送っていた。王位継承者である彼が担う立場や責任は途方もなく重く、親の決めた婚約者の存在もあった。いかに身分が高く財力があろうとも不自由極まりない身の上である。恋した女性と自由に会うこともできず、身分違いの恋や結婚など許されるはずもなかった。

 

若さと美貌を備え、強気でエネルギッシュなマチルダにとっても、皇太子との恋は危険な賭けであった。どの国であろうと宮廷という場所はその華やかさ、煌びやかさの裏では陰湿な企みや悪意、殺意のはびこる魑魅魍魎の巣窟でもある。身分の高い人々ほど日常的にその地位や命を脅かされているものだ。

 

皇太子と若く美しいバレリーナ、嫉妬に狂う婚約者、息子の恋を許さない皇后、踊り子に恋心を燃やす男たち・・・美しい宮殿を舞台に、役者は揃っている。

 

言語が少しも理解できない国の作品は敬遠してしまいがちだが、宮廷や劇場を舞台とした背景、華やかでスリリングかつ官能的なストーリーは申し分のない映像美を堪能できる。劇場での鑑賞を強くおすすめしたい作品のひとつである。

予告動画

12月15日 札幌シアターキノで公開 他全国順次公開

監督:アレクセイ・ウチーチェリ
キャスト:ラース・アイディンガー
ミハリナ・オルシャンスカ
上映時間:108分
オフィシャルサイト

配給:シンカ
(C)2017 ROCK FILMS LLC.

投稿者プロフィール

Kana
Kana
フランス語講師。映画大好き、書くのも好きなので映画レビューサッポロのライターへ立候補。
仕事柄プライベートではフランス作品の鑑賞に偏りがちですが、様々なジャンルをバランスよく観たいです。子供の頃、若い頃はSFやアクション系が好きでしたが、近頃は人間ドラマ重視の作品により惹かれます。
error: Content is protected !!