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中島健人×中条あやみ 「ニセコイ」作品レビュー

「週刊少年ジャンプ」最長連載ラブコメ
【脱・王子】中島健人 × 【脱・清純】中条あやみ
強制的に、恋人のフリはじめました――。

作品紹介

少年漫画界の雄「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて2011年~2016年まで連載され、ジャンプのラブコメ史上で最長連載を果たした歴史的な漫画作品「ニセコイ」(コミックスシリーズ累計:1200万部)。極道一家「集英組」の一人息子・一条楽と、ギャング組織「ビーハイブ」の一人娘・桐崎千棘が、性格真逆で相性最悪にも関わらず、お互いの組織の抗争を鎮めるために“偽物の恋人=ニセコイ”を強制的に演じさせられることから始まるブッ飛んだハイテンションストーリー。類を見ないトリッキーな設定のキャラクターである主人公の楽と千棘を演じるため【脱・王子】を掲げた中島健人と【脱・清純】を掲げた中条あやみが、普段のイメージを180度覆すような役へのアプローチで気合の実写化へ。

中島とはドラマ「黒崎くんの言いなりになんてならない」(15)で、中条とは映画『チア☆ダン~高校生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(17)でタッグを組んだ河合勇人監督が、これまで見たことのない2人の新たなコメディセンスを引き出すべく、コミカルに振り切った演出を徹底。

ストーリー

「どうしてこうなったんだーー!」
勉強一筋の真面目な高校生にして実は極道「集英組」の一人息子・一条楽は、ある日突然、金髪&ハーフのキョーレツ女子・桐崎千棘と宿命の出逢いをとげる。

実は千棘はアメリカのギャング組織「ビーハイブ」の一人娘。性格真逆で相性最悪の2人は抗争寸前な親の組織の仲をとりもつため、強制的に恋人のフリをさせられることに!幼い頃に結婚の約束をしたハズの運命の相手を探している楽にとって好きでもない奴と恋人のフリなんて地獄!でもバレても抗争勃発で即・地獄!
”ゼッタイ無理!”な恋愛抗争コメディ、開戦!!!

作品レビュー

中島健人と中条あやみ、旬な2人が(強制的に)恋人に?!
あるようでなかった、ドタバタ系ラブストーリー。

原作は古味直志『ニセコイ』
「週刊少年ジャンプ」ラブコメ史上 最長連絡記録を持つ大人気漫画の、満を持しての実写映画化だ。
監督はドラマでも映画でもヒットを連発している 河合勇人。
ここ数年人気漫画の映画化が多く賛否両論あるように感じるが、その中でいうとラブコメは成功しているジャンルのように思う。
今作も予告を観た時点から期待していたが、テンポ良く物語が進むのと俳優陣の振り切った演技とで最後まで楽しく観る事が出来た。
特に、劇中に出てきたお芝居”ロミオとジュリエット”のシーンは最後までどうなるかハラハラして見入ってしまう内容だった。

ヤクザの息子でありながら、争い事は好まない真面目な普通の高校生 一条楽(中島健人)
そしてそんな楽のクラスメイトであり親友の 舞子集(岸優太)
ジャニーズでも人気の高いこの2人が出演しているから観に行こうと思っている女性ファンも多い事だろう。
ただ、彼等だけが見所というわけではないのがこの作品の良さのように思う。
最近多かった漫画原作の実写映画と大きく違うのは、中条あやみ・池間夏海・島崎遥香・河村花などタイプの違う美女が多数出演するという点。
とあるインタビューで中島健人が『この作品は「男たちの夢を叶えてくれる」』『光源氏みたい』と語っていたように、男性陣の妄想が詰まったハーレム的な要素が各所に散りばめられている。
そこかしこに女性陣の可愛さが溢れ出ていて、これは是非とも男性に観て欲しい作品だ。

中島健人と中条あやみはそれぞれこの作品で”王子”や”清純”という今までのイメージを脱する覚悟を決めて臨んでいたようで、確かに過去作とは一味違うキャラクターを熱演している。
とは言え いくら中島健人が変顔をしてもやはり顔面レベルが高いのと決めるところは決める役なので格好良い。
そして、中条あやみが凶暴女を演じてもその可愛さが至る所で炸裂しているので全て許せてしまう。
ファンが減らないか心配していたようだが、逆に増えるのではないだろうか。

ヤクザの息子とギャングの娘の”ニセコイ”に警視総監の娘までもが絡む恋愛抗争コメディ。
そんなぶっ飛んな設定の映画の主題歌を担当したのが、型破りなロックバンド ヤバイTシャツ屋さん!
E感じの主題歌がこの映画の雰囲気をしっかり伝える役目を果たしていてオファーした側もそれを受けたヤバTにもセンスを感じる仕上がりだった。

【キャスト・スタッフ】
中島健人 中条あやみ
池間夏海 島崎遥香 岸 優太(King & Prince)
青野 楓 河村 花 GENKING 松本まりか
丸山智己 加藤 諒 団 時朗 宅麻 伸(友情出演)
/ DAIGO

原作:古味直志「ニセコイ」(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:河合勇人
脚本:小山正太 杉原憲明
主題歌:ヤバイTシャツ屋さん「かわE」(ユニバーサル シグマ)

上映時間:117分

(C)2018映画『ニセコイ』製作委員会
(C)古味直志/集英社

投稿者プロフィール

兼平ゆきえ
兼平ゆきえ
映画・音楽・本 など 観たり聴いたり読んだりと忙しく過ごすのが好きなインドア派。恵庭発 北海道のMUSIC&ART情報サイト From E…代表。不定期で企画LIVEを開催。2018年7月から 恵庭市のコミュニティFM e-niwa にて、映画や音楽の話を中心とした番組『From E…LIFE(フロムイーライフ)』を放送開始。
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