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13cmのリッチなミニマムライフ、マット・デイモン主演『ダウンサイズ』あらすじ 感想

大金持ちで、大豪邸に住めるとしたら、あなたは13cmの人生を選びますか?

作品紹介

人口が増え続け、住みづらくなってしまった地球。科学の進歩によって、なんと人間を 14分の1に縮小する技術が発見された!

いたって平凡な夫婦、ポール(マット・デイ モン)と妻(クリステン・ウィグ)は、低収入でストレスの多い日々から脱却し、大金持ちで大豪邸に住めるダウンサイズされた世界に希望を抱き、13cm になる決意をする。しかし、ダウンサイズしたポールを待ち受けるのは予想外の人生だった・・・。

『オデッセイ』で火星からの奇跡的生還を果たしたマット・デイモ   ンが、今度は13cmの手のひらサイズになり、ミニチュアな世界に飛び 込んでいく男を演じる。共演には、2度のアカデミー賞®受賞の名優クリストフ・ヴァルツ、本年度ゴールデングローブ賞助演女   優賞ノミネートのホン・チャウ、クリステン・ウィグらが結集。

ストーリー

人口が増え続け、住みづらくなってしまった地球。ノルウェーの科学者によって、なんと人間の体のサイズを13cmに縮小する方法が発見される。今や地球規模の社会問題として人類を悩ます人口過多問題が一気に解決する「全人類縮小200年計画」が持ち上がるのだった。

ネブラスカ州オマハでストレスフルな生活を送るどこにでもいる平凡な男ポール・サフラネックと妻オードリー。彼らは少しの蓄えでも裕福になれ、幸せな生活が約束される縮小された世界に希望を抱き、13cmの身体で生きていくことを決意するのだったが…。

作品レビュー

『ダウンサイズ』の予告編を観て、ものすごいコメディ映画と期待していたが、すっかりそのトレイラーに騙された。予告ではかなりコミカルな映画を想像するが、これは立派な人間ドラマである。

地球の環境問題、13センチの縮小人間となることが、いかに地球にエコか?映画の中で思い知らされる。

その反面人々が小さくなることで、経済の発展が阻害されていき、ダウンサイズになれない人間たちの問題も浮き彫りとなる。

少ない賃金で、睡眠時間を削ってまで働き、ローンを組んで家を手に入れるという辛い人生を手放して、自分の持っている資産で、裕福に過ごすというダウンサイズに賭ける、主人公のポールと妻のオードリー。

ダウンサイズとなるには、体内に金属が入っていると不可のため、健康診断で適合判定を受ける必要がある。人工関節などが体内にある方はダウンサイズ化はできない。

歯に金属の詰め物がある場合は、ダウンサイズ化する直前に取り除く必要がある。何故かダウンサイズ直前に、全身の体毛は剃らないとならないので、体中の毛を剃られてしまう。

女性も毛髪や眉を剃られることに抵抗を感じたが、少ない資産でも大金持ちになるというのは魅力で、誰もが裕福に暮らせる、夢の国で贅沢に暮らせるのだ。

主人公ポールも、身体の体毛を剃られ、歯科治療を受けてから、ダウンサイズ化に成功するのだが…ショッキングな事実が判明し、彼の人生は大きく一変してしまう。

ポールがダウンサイズとなることで、更に見えた厳しい現実、ダウンサイズとなっても、まだある貧富の差、病、孤独、そして深刻な地球の環境問題。

新たな友人や仲間との出会いにより、パッとしない感じのポールが普通サイズの時には経験できない冒険をし、変わっていくという成長物語である。

もちろん地球環境にとって、人間のサイズが小さく変わることはエコである。ゴミも出ないし、食料は人間サイズよりかなり少ない上、広大な土地を必要としないので環境問題はパーフェクトにクリアできるが…自分ならどうするか?と考えたら、髪や眉を剃られる時点で無理だと思ってしまった。
視点としては面白いし、将来的にこのような画期的な技術が生まれることを期待したい。

予告動画

監督:アレクサンダー・ペイン『ファミリー・ツリー』

出演:マット・デイモン、クリストフ・ヴァルツ、  ホン・チャウ、クリスティン・ウィグ
配給:東和ピクチャーズ

上映時間:135分
原題:Downsizing

© 2017 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

監督:アレクサンダー・ペイン
脚本:アレクサンダー・ペイン、ジム・テイラー
出演:
マット・デイモン
クリストフ・ヴァルツ
ホン・チャウ
クリステン・ウィグ
配給:東和ピクチャーズ

投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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