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犬と人間の極上のラブストーリー「僕のワンダフル・ライフ」

  • 2017年9月6日

イントロダクション

最愛の飼い主に会うために、50 年で 3 回も生まれ変わったベイリー すべての犬好きの夢を叶える、犬と人間の極上のラブストーリー!

犬を飼うことのいちばんの幸せ、それは犬たちがくれる無償の愛。“群れ”の立派なボスを務める飼い主から、きちんと世話も できないダメダメな飼い主にまで、犬は文字通り全身全霊で愛情を注いでくれる。

ゴールデン・レトリバーの子犬ベイリーの“最愛の人”は、暑い車の中に閉じ込められて苦しんでいるのを救ってくれた、8 歳のイ ーサン少年だった。それ以来、1 人と 1 匹は喜びも悲しみも分かち合い、固い絆で結ばれていく。だが、犬の寿命は人間よりう んと短い。ついに、旅立つ日がきてしまう──はずが、ベイリーの愛は不死身だった! アメフト選手になる夢を断たれ、初恋の

人とも別れてしまったイーサンを心配し、何度も生まれ変わってきたのだ。なぜなら、「イーサンを愛し、幸せにするのが僕の役目」 だから! けれども、そう簡単にはイーサンと遭遇できない。ようやく 3 度目でイーサンとの再会を果たしたベイリーは、自らに与え られた“重要な使命”に気付くのだが──。

もしも、かつて愛した犬や猫たちが、自分にもう 1 度会いたいからと、生まれ変わってきてくれたなら──飼い主にとって、それ ほど感激する話があるだろうか。原作は、ベストセラー作家の W・ブルース・キャメロンが、愛犬を亡くした試練を乗り越えようとし ていた恋人のために書いた小説。犬好きはもちろん、人間と動物の不思議な縁に心を揺さぶられた人たちから熱狂的な支持 を集め、ニューヨーク・タイムズのベストセラー第 1 位の座を 1 年以上キープし、これまでに世界 29 か国で 20 の言語に翻訳さ れている。すべての愛犬家の夢を形にした、犬と人間の極上のラブストーリーが誕生した!

ストーリー

僕の名前はベイリー、ゴールデン・レトリバーの子犬だ。ある夏の暑い日、車に閉じ込められて苦しんでいたところを、8 歳のイ ーサン(ブライス・ゲイサー)と彼の母親に助けられる。感激した僕は、「この子から離れない」と小さな胸に誓った。

イーサンのママが渋るパパを説得し、僕は晴れてイーサンの家族の一員に! それからは、イーサンが学校へ行く以外は、遊ぶ 時も寝る時も僕たちはいつも一緒だ。夏休みには、イーサンの祖父母の農場へ泊まりにいき、美しい自然のなか毎日のように アメフトのボールで遊んだ。特別なフォーメーションで、イーサンが投げたボールを僕がキャッチする、僕たちだけの得意技も開発 したのさ!

やがて時が流れ、イーサン(K・J・アパ)は逞しく成長し、高校のアメフト部で将来有望な選手として活躍するようになる。僕と イーサンの友情はますます深まっていたけれど、イーサンの両親の関係は壊れてしまい、パパが家を出て行くことになった。

高校生活最後の夏休み、イーサンは遊園地で出会ったハンナ(ブリット・ロバートソン)に初めての恋をする。いち早く察した僕 がきっかけを作って、彼女を僕らの“群れ”に入れてあげたんだ。休みの最後の日、イーサンとハンナは同じ大学に奨学金を申 請することを約束するまでの仲になったのさ。

名門大学の奨学金を獲得し、喜びに弾けるイーサン。ところが、嫉妬にかられたダメな同級生が、家の中に花火を投げ込ん だ。あっという間に火の手が上がり、ママと僕を先に避難させてくれたイーサンは、逃げ遅れて脚に大けがを負ってしまった。

走ることすらできなくなった失意のイーサンに僕が付き添って、祖父母の農場で療養した。せっかくハンナが見舞いに来てくれたのに、同情に耐えられないイーサンは自ら別れを告げる。何とか僕が引き留めようとしたけれど、ハンナは泣きながら帰ってしま った。 やがて回復したイーサンは、農業学校で勉強するために一人暮らしを始めると決めたんだ。イーサンと別れるなんて全く理解で きない僕は、全速力で車を追いかけたのに、イーサンは僕を置いて行ってしまった。 数年が経ち、年をとった僕にお迎えが来た。知らせを聞いたイーサンが駆けつけてくれたんだけれど、僕は悲しむイーサンを見て、「イーサンを愛し、幸せにするのが僕の役目なのに」と、心から悔やみながらこの世を去ったんだ。

ところが! イーサンの未来が心配な僕の想いが通じたのか、僕はエリーという女の子のシェパードに生まれ変わった。強面だけど 寂しがり屋の相棒のカルロスと最強のコンビを組み、警察犬としての立派な“犬生”を全うした。その次にもコーギーのティノに生 まれ変わった僕は、マヤという孤独な女性が、結婚して幸せな家族を作るまでを見届けた。

そして、4 度目の犬生で飼い主に捨てられた僕は、ついにイーサンと再会した! 僕の心もしっぽも喜びではちきれそうなのに、も ちろんイーサンは僕だとわからない。その時、僕は気付いた。なぜ何度も生まれ変わったのか、僕の真の使命は何なのかに─。

試写会の感想

愛犬が生まれ変わって、また飼い主の元へ戻ってきてくれたとしたら・・・?
犬を飼った経験がなくとも、心温まるストーリーだった。

死ぬ寸前だったゴールデンレトリバーの子犬の命を救ったイーサン少年とママ。渋々ながらもパパは飼うことを認めてくれた。出会った瞬間から固い絆で結ばれた少年と一匹。子犬はベイリーと名付けられ、少年に愛されながら幸せいっぱいに過ごす。

無邪気なベイリーの思考はナレーション風に語られ、犬目線の感覚、気持ちがコミカルだ。
猫も頑張れば犬になれると考えて育てようとしたり、勘違い激しくちょっとおバカなベイリーだけど、イーサンを思う気持ちは誰にも負けない。イーサンとベイリーだけの特別なボール遊びの技をマスターし、パパも感心するほどだった。

やがてイーサン少年は青年になり、可愛いハンナと恋に落ちる。ベイリーと恋人達は楽しい時間を過ごしながらも、イーサンの家庭環境は厳しくなっていた。そして悲しい事件が次々と彼を襲う。無邪気な少年時代とはうって変わり、イーサンの青年期は波乱に満ちたものとなっていた。

その頃ベイリーは年老いて弱っていた。犬は人間よりも早く死んでしまう。悲しい別れが訪れる。
そしてベイリーは生まれ変わった。種類も名前も違う、別の犬になっていた。

ベイリーは何度も生まれ変わり、いつの時も飼い主を愛した。見守り、慰め、癒していた。
どの姿であってもその命を終える時は切ない。ある時は勇敢に飼い主を守り、ある時は飼い主の幸せを見届けた。

そして何度目かに生まれ変わったとき、ベイリーは再びイーサンを見つけ出す。
幸せな経験だけではなく、辛く悲しい目にも遭いながら大人になったイーサンと再会する。
だけどイーサンはベイリーだとわからない。

ベイリーはイーサンのためにある重要な役割を果たそうとする。まだ最初のベイリーだった頃と同じように、イーサンを幸せにするために・・・

繰り返し生まれ変わりながら、いつだって健気で愛あふれるベイリーの姿に何度も涙してしまった。
犬を飼ったことのある方、そうでない方にも、心に触れる場面に出会えるであろう感動のストーリーだった。

 

『僕のワンダフル・ライフ』予告編

スタッフ/キャスト

監督:ラッセ・ハルストレム
出演:ブリット・ロバートソン、K.J.アパ、ジョン・オーティスwith デニス・クエイド and ジョシュ・ギャッド (声)
原作:W・ブルース・キャメロン「野良犬トビーの愛すべき転生」(新潮文庫)
上映時間:1 時間 40 分  / 吹替版あり
原題:A Dog`s Purpose

ユニバーサル映画配給
アンブリン・エンターテインメント&ウォールデン・メディア製作
公式サイト
(C) 2017 Storyteller Distribution Co., LLC and Walden Media, LLC

「僕のワンダフル・ライフ」9 月 29 日公開

道内公開劇場

  • 札幌シネマフロンティア
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投稿者プロフィール

Kana
フランス語講師。映画大好き、書くのも好きなので映画レビューサッポロのライターへ立候補。
仕事柄プライベートではフランス作品の鑑賞に偏りがちですが、様々なジャンルをバランスよく観たいです。子供の頃、若い頃はSFやアクション系が好きでしたが、近頃は人間ドラマ重視の作品により惹かれます。
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