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岡田准一主演 歴史スペクタクル・アクション「関ヶ原」

<作品紹介>

日本の未来を決した、わずか6時間の戦い。誰もが知る「関ヶ原」の誰も知らない真実―
構想25年!日本映画史上、初めて「関ヶ原の戦い」がスクリーンに!史上最大のスペクタクル・アクション、遂に登場!!

<ストーリー>

関ヶ原の戦い――それは、戦乱の世に終止符を打ち、後の日本のありようを決定づけた。
秀吉亡き後、豊臣家への忠義から立ちあがる石田三成(岡田准一)と、
天下取りの野望を抱く徳川家康(役所広司)。両雄はいかにして世紀の合戦に向かうのか?
そして、命を懸けて三成を守る忍び・初芽(有村架純)との、密やかな“愛”の行方は・・・・・。
権謀渦巻く中、“純粋すぎる武将”三成を中心に、忠誠を誓う島左近、両軍の間で揺れる小早川秀秋など武将たち、彼らを取り巻く女たちの“未来に向けた”戦いが、今、幕を開ける!!

<関ヶ原の戦いとは?>

1600年9月15日、関ヶ原が主戦場となった合戦。
「官僚派」の代表格・石田三成と「武断派」の武将たちは、豊臣秀吉が命じた「朝鮮出兵」をきっかけに対立を深めていった。やがて名だたる大名が、三成率いる「西軍」と、家康率いる「東軍」に分かれ、関ヶ原で激突。
まさに日本を二分し、今なお“天下分け目の関ヶ原”と語られる、歴史の節目の戦いとなった。

 

<作品レビュー>

原作:司馬遼太郎「関ケ原」を映画化!
戦国時代の関ヶ原の戦いへと至る経緯の裏側で大名達の駆け引きや裏切りなど、歴史を揺るがす事件の積み重ねがあった。
武将それぞれに様々な思惑や主張があり、どれもが今となると正義と思えるのが不思議だ。

10万人とも言われる西軍を率いるのは、純粋で己の正義を貫く石田三成(岡田准一)。対するは7万人の兵を率いる東軍の徳川家康。
名だたる大名を引き連れての天下分け目の合戦には、壮絶な人間ドラマや復讐が繰り広げられていた。

石田三成VS徳川家康を主軸に描く、司馬遼太郎原作の「関ヶ原」で、本当の正義の価値を観る者に問いてくるようだ。

これまで徳川家康が主人公の「関ヶ原」では、石田三成は計算高い敗者で、冷酷な策略家というイメージであった。
司馬遼太郎の「関ヶ原」では豊臣家への忠義を重んじ、誰に対しても優しく万民のために尽くす三成が、俳優・岡田准一の柔らかい雰囲気と見事にマッチしている。
物語に登場する、伊賀忍び・初芽(有村架純)と、石田三成のピュアなロマンスが加わり、ストーリーを高揚させる。

狸と呼ばれ、したたかな家康には、役所広司が特殊メイクで家康の貫禄を出し、裏表のハッキリとした策略家としての家康を熱演している。
それに対して、美しく凛々しい石田三成が主人公の司馬版「関ヶ原」では、徳川家康率いる東軍を悪と思わずにはいられない。

原作者の視点次第で、観客の価値観を一転させてしまう。
司馬版の「関ヶ原」では、キーパーソンとなる小早川秀秋の細かく揺れる心模様を知り、また武将たちの戦法を余すことなく観せてくれる歴史スペクタル超大作である。

出演:岡田准一 有村架純 平岳大 東出昌大/役所広司
監督・脚本:原田眞人
原作:司馬遼太郎「関ケ原」(新潮文庫刊)
製作:「関ヶ原」製作委員会
配給:東宝=アスミック・エース
上映時間:149分
(c)2017「関ヶ原」製作委員会

投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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