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感動のベストセラーを映画化『光をくれた人』マイケル・ファスベンダー 作品レビュー

『光をくれた人』

この子を育てることは過ちですか?この子を愛することは罪ですか?

世界40か国以上がこの愛に震えた!感動のベストセラーを映画化

電車の中やカフェでは読んではいけない、なぜなら人目もはばからず泣いてしまうから──そんな評判の中、40か国以上で刊行された世界的ベストセラー、M・L・ステッドマンの「海を照らす光」の映画化が実現。灯台守の夫婦には、『それでも夜は明ける』などでアカデミー賞®に2度ノミネートされたマイケル・ファスベンダーと、『リリーのすべて』で同賞に輝いたアリシア・ヴィキャンデル。赤ん坊の本当の母親には、『ナイロビの蜂』でオスカーを手にしたレイチェル・ワイズ。監督は『ブルー・パレンタイン』のデレク・シアンフランス。

愛を失う痛みに貫かれるイザベル、罪の意識と妻への愛に引き裂かれるトム、娘との再会に生きるハナ──誰が正しくて、何が罪なのか、美しくも愚かで貴い幾つもの愛の姿に胸をつかれる慟哭の物語。

美しい孤島で幸せに暮らす灯台守とその妻。夫婦には誰にも言えない秘密があった。それは、愛する一人娘が<他人の子>であるということ。ある日ふたりは、本当の母親と出遭う。

海に囲まれたオーストラリア西部の孤島ヤヌス・ロックで暮らす、灯台守のトムとその妻イザベル。ふたりは強い絆で結ばれていたが、2度の流産を経験したイザベルは深く傷ついていた。ある日、謎のボートが流れ着く。中には既に事切れた男と、女の子の赤ん坊が乗っていた。赤ん坊を自分たちの娘として育てたいというイザベルの懇願に、遂に折れてしまうトム。それから4年、娘は愛らしく成長し、夫婦は幸せの絶頂を迎えていた。海に出たまま行方不明の夫と娘を捜し続けているというハナに遭うまでは──。

作品レビュー

西オーストラリアの厳しくも美しい自然を背景に、恋人たち、夫婦、親子、祖父母、様々な愛が交差し織り重なっていく…。
愛するが故に過ちを犯すこともある。愛するが故に深く憎んでしまうこともある。しかし、あらゆる誤ちや罪を赦し希望の光を灯してくれるのも愛…。
トムのイザベルへの深く、偽りのない愛。トムを愛するからこそ深く傷つき、憎しみに惑わされてしまうイザベル。我が子グレースへの深い愛情から、悩み苦しむハナ。そんなハナを救う、亡き夫フランクの言葉「たった一度だけ赦せばいいんだ。」が心の奥底に響き、滲みわたった。

原題 The Light Between Oceans

  • 出演:マイケル・ファスベンダー アリシア・ヴィキャンデル レイチェル・ワイズ
  • 監督・脚本:デレク・シアンフランス『ブルー・バレンタイン』
  • 原作:「海を照らす光」(M・L・ステッドマン、古屋美登里訳、早川書房)
  • 音楽:アレクサンドル・デスプラ『真夜中のピアニスト』『英国王のスピーチ』

【2016年/アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド/133分/スコープサイズ/5.1ch】

提供:ファントム・フィルム/KADOKAWA/朝日新聞社

配給:ファントム・フィルム

© 2016 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC

投稿者プロフィール

Kazue
好きな映画はサスペンスや冒険映画です。趣味はヨガ。好きな映画は『最強のふたり』『マリーゴールドホテル』『女神は二度微笑む』好きな俳優はモーガン・フリーマン、オードリー・ヘップバーン、メリル・ストリープです。
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