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『スポットライト 世紀のスクープ 』鑑賞後の感想・あらすじ ・予告動画

ボストン・グローブ紙の記者たちが、
巨大権力の”大罪”を暴いた衝撃の実話!

本年度アカデミー賞 作品賞&脚本賞 W受賞!!スポットライト 世紀のスクープ   ユナイテッド・シネマ札幌、シアターキノで4月15日公開

2002年1月、アメリカ東部の新聞「ボストン・グローブ」の一面に全米を震撼させる記事が掲載された。地元ボストンの数十人もの神父による児童への性的虐待を、カトリック教会が組織ぐるみで隠蔽してきた衝撃のスキャンダル。1,000人以上が被害を受けたとされるその許されざる罪は、なぜ長年にわたって黙殺されてきたのか。この世界中を驚かせた”世紀のスクープ”の内幕を取材に当たった新聞記者の目線で克明に描き、アカデミー賞6部門(作品賞/監督賞/助演男優賞/助演女優賞/脚本賞/編集賞)にノミネートされるなど、名実ともに全米で絶賛を博す社会派ドラマ、それが『スポットライト 世紀のスクープ』である。
本作は、このジャンルの金字塔というべき名作『大統領の陰謀』を彷彿とさせる生粋の“ジャーナリスト映画”でもある。虐待被害者の生々しい証言に心揺さぶられたチームの皆が、元少年たちの悲痛な叫びを世に知らしめようと、寸暇を惜しんで奔走する様を力強く描出。”間違っていることは間違っている”と報じたい、”正しいことは正しい”と表明できる社会でありたい、ただその一心で、立ちはだかる権力と対峙しながらも記者魂を貫く彼らの姿は爽快ですらあり、閉塞した現代を生きる観客の共感を誘うことだろう。《スポットライト》が報じたこの調査報道は、2003年に栄えあるピューリッツァー賞(公益部門)を受賞している。

Photo by Kerry Hayes (c) 2015 SPOTLIGHT FILM, LLC

2001年の夏、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長のマーティ・バロンが着任する。マイアミからやってきたアウトサイダーのバロンは、地元出身の誰もがタブー視するカトリック教会の権威にひるまず、ある神父による性的虐待事件を詳しく掘り下げる方針を打ち出す。その担当を命じられたのは、独自の極秘調査に基づく特集記事欄《スポットライト》を手がける4人の記者たち。デスクのウォルター”ロビー”ロビンソンをリーダーとするチームは、事件の被害者や弁護士らへの地道な取材を積み重ね、大勢の神父が同様の罪を犯しているおぞましい実態と、その背後に教会の隠蔽システムが存在する疑惑を探り当てる。やがて9.11同時多発テロ発生による一時中断を余儀なくされながらも、チームは一丸となって教会の罪を暴くために闘い続けるのだった・・・。

 

カトリック教会の神父

つたないイメージとして、キリスト教最大の派閥で世界最大の組織。最高指導者はローマ法王、厳格で厳しい戒律を重んじ妻帯できない。

そのカトリック教会での多数の神父が長年に渡り多数の子供に性的虐待を繰り返しそれを組織ぐるみで隠匿していた。

カトリック教会という、ある意味聖域に対峙したジャーナリスト達がスクープとして事件を追っていたのが、真摯に犠牲者と向き合い数々の悲痛な現実を知り、そして巨大組織にペンで立ち向かう。

盆暮正月にしか神様に手を合わせない不信人な私は、教会の教えや導きが信徒にとってどれくらいの重要ポジションをしめているか想像する事しかできない。

神父を信頼し教会に通う乞う貧しい家の子を狙ってつけ入る姿は、悪魔を連想させる。信じてる者に裏切られ、傷つけられた沢山の子供達の悲痛な叫び、宗教における闇の世界がとても深く恐怖に感じる。

このスクープにより全世界の教会の性的虐待が判明したのが唯一の救いだ。

監督:トム・マッカーシー
キャスト:マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーブ・シュレイバー、ジョン・スラッテリー
配給:ロングライド

投稿者プロフィール

まっき
多感な乙女の時期にヌーヴェルバーグ、イタリアチネッチタ、ブリティッシュニューウェーブと、西欧にどっぷりはまる。カルトB級大好物の歴史を経て、今に至る。現在は好き嫌い無しの、雑食系に推移しております。
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