• 道内最大級の映画レビューサイト

世界最高峰サバイバルを体感せよ!「エベレスト 3D」鑑賞後の感想

そこに山があるから登る!エベレスト登頂とサバイバルの実話 「エベレスト 3D」 

2つ折りチラシ中面戻し0907

~死の領域<デス・ゾーン>へ~

ヒマラヤ山脈に位置する世界最高峰、エベレスト。1953年に初登頂がなされて以来、世界中の登山家を魅了し続けるその山は、同時に地球上で最も生きるのが難しい場所でもある。標高8,848メートルの山頂では風速は時速320㎞を超え、気温はマイナス26℃まで低下、気圧は地上の1/3となる。酸素の供給を受けずに長時間留まれば、肉体と意識の機能は停止。まさに死の領域<デス・ゾーン>だ。本作は、そんなエベレストで限界に挑んだ者たちの実話の映画化。登頂の夢をかなえるためエベレストへやって来た世界各国の登山家たちが、自然が猛威をふるう<デス・ゾーン>で生き残りを賭けた闘いに挑む姿を、3Dならではの圧倒的な迫力で映像化。ハリウッドの山岳映画史上、最もエキサイティングで最も壮絶なサバイバルを体感させる超大作だ。

1・jpg

~1996年春~

1996年に起きた実話を基にした物語は、ニュージーランドで登山ガイド会社を営むロブ・ホールの率いる登頂ツアーがネパールに到着したところから始まる。エベレストのベースキャンプ(標高5,364メートル)で約1カ月間入念な準備を整えた後、はるか3,500メートル上の頂上を目指す冒険に出発した一行は、別のツアーと協力体制を組みながら順調に第4キャンプ(標高7,951メートル)まで登っていく。しかし、ついにやって来た頂上アタックの日、固定ロープの不備や参加者の体調不良などでスケジュールが狂い、下山が大幅に遅れてしまう。さらに未曾有の嵐の接近で急激に天候が悪化。<デス・ゾーン>で散り散りになった登山家たちは、ブリザードと酸欠との過酷を極めた闘いの中で個々の生き残りの能力を試されることになる。果たして全員が無事にキャンプまでたどり着けるだろうか?

サブ3

~群像劇を彩る豪華キャスト~

実際にエベレストで撮影された臨場感あふれる映像は、極限状況に置かれた人々の群像劇を緊張感満点に描き出す。アンサンブルを織りなすのはハリウッド屈指の演技派たち。ツアー参加者の命を預かる隊長のロブ・ホールを演じるのは、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のジョン・コナー役で注目を集めるジェイソン・クラーク。別のツアーを率いるもうひとりの隊長スコット・フィッシャーには、『ナイトクローラー』のジェイク・ギレンホール。

下山のタイミングを逸してしまうアメリカ人登山家のベック・ウェザーズには、『ミルク』でアカデミー賞にノミネートされたジョシュ・ブローリン。遭難事故を知って救助に駆け付ける登山ガイドのガイ・コターには、『アバター』のサム・ワーシントン。さらに、ホールの帰りを故郷で待つ妊娠中の妻の役どころで、『イミテーション・ゲーム/ エニグマと天才数学者の秘密』のキーラ・ナイトレイが出演。断崖で立ち往生するロブを電話で励まし、愛の力で下山させようとする場面で涙を誘う熱演を披露する。また、ベックの妻にはTVシリーズ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」でゴールデン・グローブ賞に輝いたロビン・ライトが扮し、夫の奇跡の救出を実現させる場面で強い印象を残す。

Everest

~世界最高峰サバイバル~

映画の題材になった世界最高峰エベレスト登頂ツアーの参加者たちは、日本人登山家を含め数々の山を踏破してきたベテラン達だった。本作の迫力ある映像は、複数の登山家に命の犠牲を強いた大自然の脅威をひしひしと肌で感じさせる。それと同時に、この遭難事故がなぜ防げなかったのかという問題も考えさせる。エベレストの大衆化が招いた山頂付近での渋滞。それが原因で生じるスケジュールの遅延。待機中に体力と酸素を消耗しながらも頂上アタックに執念を燃やすツアー参加者たち。それぞれが持つ登頂の「意義」に「時間切れ」を宣告できないツアー・ガイドの微妙な力関係と心情。こうしたエベレストの商業登山を取り巻く様々な問題を浮き彫りにしつつ、山と人との凄まじい闘いをみつめたドラマは、「こんな時あなたならどうするか?」との問いも突きつける。試されるのは勇気か究極の決断か―? 3D映像で、かつてないスケールと角度からエベレストを捉えた世界最高峰サバイバル・アドベンチャー映画の新時代が、いま幕を開ける!

莉ョ繝。繧、繝ウ

登山が大の苦手な私は、命懸けでエベレストに登頂する登山家達の気持ちが理解できない。この映画を観て、少しはその心理が理解できるか?と思ったが最後まで判らなかった。

そこに山があっても、絶対に登らない私が『エベレスト 3D』の中で、エベレスト登山の壮絶さを3Dで体感し、自分があたかもそこに居るような感覚と、死と隣合わせの恐怖を感じた。

登山は無理でも、エベレストの頂上から見る絶景は楽しんでみたいと、誰もがそう思うはず。登山家として経験を積み、世界の高峰を制覇してくると、最終目標はエベレスト。

『エベレスト 3D』は1996年に実際にあった<エベレスト大量遭難>を映画化。

ネパールから現地のベースキャンプに移動し、エベレスト登山に備えて、高所順応訓練をする者達が、世界最高峰を目指すにはあまりにも厳しい現実が待っていた。

日本人の難波康子さんを含んだ、複数の登山家がエベレストの頂上を目指すが、悪天候、体調不良、酸素ボンベの不足等、悪循環が続く。

エベレストへの登山とそれを手伝うガイド達が増え、レジャービジネスとして、登山家をエベレスト頂上へ導くガイド達だったが、1996年5月10日は複数の登山隊が頂上を目指し、エベレストでは登山渋滞が起きていた。

それぞれの思惑と異なる価値観、そしてハプニングにより、隊を率いる隊長と、ガイドたち、顧客の登山家たちに一体何が起こったのか?その目で驚愕の真実を確かめてほしい。

Everest

 

 

「エベレスト 3D」 

© Universal Pictures

原題:Everest
監督:バルタザール・コルマウクル
出演:ジェイソン・クラーク、ジョシュ・ブローリン、ジョン・ホークス、ロビン・ライト、エミリー・ワトソン、キーラ・ナイトレイ、サム・ワーシントン、ジェイク・ギレンホール
配給:東宝東和

————————–

Everest

Inspired by the incredible events surrounding an attempt to reach the summit of the world’s highest mountain, Everest documents the awe-inspiring journey of two different expeditions challenged beyond their limits by one of the fiercest snowstorms ever encountered by mankind. Their mettle tested by the harshest elements found on the planet, the climbers will face nearly impossible obstacles as a lifelong obsession becomes a breathtaking struggle for survival. 6 November 2015 (Japan)

投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
error: Content is protected !!